手漉き和紙の見学、吉野へ

2017年04月20日-paper-cutting 切り絵, 飛鳥アートヴィレッジ

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よき人の よしとよく見て よしと言ひし 吉野よく見よ よき人よく見

リズムが楽しく響く天武天皇の御歌。
秋の新作の勉強のため、希少な手漉き和紙を継承されている福西和紙本舗様の見学にご案内いただきました。京都の文化財修復の先生にお連れいただいたのですが、福西さんは飛鳥アートヴィレッジとのご縁もあり、お話させていただけてとてもありがたかったです。

昨年初めてこちらの手漉き和紙を触らせていただき、ぜひ伺いたいと思っていました。今回見せていただいた紙も震えが来るほどでした。触れるのがためらわれるほどの「きめ」のなめらかさ、つや。触れればその質感に陶然とします。それを彫るのか自分は・・・と思いますが、手はたまらなく彫りたがっています。

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宿願の宮滝遺跡、由緒ある神社にも立ち寄らせていただきました。真の御神域でした。信号待ちの時にはっと気がついたある神社は、偶然にも興味を持っていたところで、とても大切な場所です。石段を上がると、桜が舞い散る中懇ろにお参りされているお年寄りの姿が・・・心打たれました。

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見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の 絶ゆることなく また還り見む (人麻呂)

「山川自然の姿、空ゆく雲、沖に漕ぐ船すらもみな、そのうちにゆたかな生命力をもつものとして観ぜられる。そしてそれをみることによって、その生命力は自己のうちのものとなり…」と白川静先生が『初期万葉論』で説かれていること、そのものを実感しました。「国見」という言葉もあるように、かつて「見る」ことは対象と深く感応する行為でした。それは、今ここいいる私たちにだってできることではないかと思うのです。その感覚を呼び覚まさせてくれる場所・・・そして素晴らしい方々との出会い。
感動にふるえ続けています。

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