八雲琴(飛鳥アートヴィレッジ取材メモ2)

2016年10月02日-飛鳥アートヴィレッジ

明日香村には現在4つの伝承芸能が明日香村伝承芸能保存会により行われています。

・南無天踊り(なもでおどり)
・八雲琴(やぐもごと)
・飛鳥蹴鞠
・万葉朗唱

8月末、この内「南無天踊り」と「八雲琴」のお稽古を見学に伺いました。

・八雲琴

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江戸時代後期に復元された二弦琴は古事記にある「天の沼琴」が発祥とされ、巫女をかたどった埴輪が膝に乗せて弾く琴に似ていると思いました。

二本の絹の弦は白と青に染め分けられ、天と地を表しているそうです。また、このお琴自体が龍体になぞらえられ、弦を弾く爪も「龍爪」と呼ばれます。本体の裏は響きのために新月と満月の形の穴が刳られていて、こちらは月弓と望月と呼ばれます。

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先生と向かい合い、村民や近隣の方々が熱心にお稽古されています。地域のお子さんたちにも継承されています。舞台等で発表される際は、きれいな揃いの装束で、まるで花が咲いたようです。
印象に残っているのが、お稽古のはじめに、まず諸神の名を唱え、三礼を捧げられてから演奏を始められたこと。胸が熱くなりました。窓の外には大和の青山が広がり、私にはお琴を奏でる皆さんの姿が古代の巫女と重なって見えました。

(飛鳥アートヴィレッジ取材メモ2)