保壽寺　切り絵御朱印

　ご縁をいただき、宮城県秋保 保壽寺様の切り絵御朱印を手掛けました。
　お寺に伝わる木彫りの迦陵頻伽に想を得て、光に満ちた天上の世界を思い描き制作した切り絵御朱印です。軽やかに翻る領巾は、寺院の窓などに用いられるハート形に似た「猪目」の形を描いています。周囲にキラキラと散る菱は、保壽寺様のマークにも用いられ、長寿や繁栄を願う縁起のいい形です。
　自身が手掛ける切り絵御朱印では初めて、二次元から三次元へ展開する構造を取り入れました。折り曲げることで立体化する翼の構造です。これにより羽ばたく翼の透かし彫りの影もより美しく引き立ちます。また、ご住職伊藤孝裕様のアイデアで台紙も御朱印が押されており、一式で一つの作品になりました。
　伊藤様とご相談しながら、伝統的な題材でありながら現代の皆様にも親しみを感じていただける切り絵御朱印を目指し作らせていただき、とてもありがたい機会でした。秋保へお越しの際はぜひお参りください。

宮城県秋保　保壽寺
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